ゴムの機械部品の特徴！樹脂との違いやメリットは？

ものづくりプレス

2024-09-03

ゴムプラスチック・樹脂

ゴム機械部品は、多くの産業で重要な役割を果たしています。

その特徴は、多くの場面で樹脂製部品とは異なるメリットを提供します。

以下に、ゴム機械部品の特徴と、樹脂との違いやメリットについて詳述します。

ゴム機械部品の特徴

ゴムは、弾力性が高く、圧縮や引張に対する復元力が強いという特性を持っています。

このため、衝撃吸収や振動の緩和、密封性が求められる機械部品に広く使用されます。

具体的には、シール材、ガスケット、Oリング、ブッシュ、ホースなどがあります。

また、耐候性や耐薬品性を持つ種類のゴムもあり、過酷な環境下でも性能を発揮します。

樹脂との違い

樹脂は、硬度が高く、形状保持力に優れています。

これに対して、ゴムは柔軟性があり、変形しやすい特徴があります。

この違いにより、樹脂製部品は構造的な支持やカバー、ケースなどの用途に適しています。

一方、ゴム機械部品は、動的な環境での使用に適しており、特に可動部品の摩擦低減や振動吸収に効果的です。

また、ゴムは温度変化に対しても弾力性を保ちやすく、高温や低温下でも性能を維持します。

これに対し、樹脂は温度変化による収縮や膨張が起こりやすく、温度管理が重要となります。

ゴム機械部品のメリット

◇衝撃吸収性

ゴムの弾性は衝撃吸収に優れており、機械部品の寿命を延ばす役割を果たします。

特に、自動車や重機のサスペンション部品などでそのメリットが発揮されます。

◇耐久性と柔軟性

ゴムは繰り返しの変形にも耐え、長期間にわたって性能を維持します。

これにより、頻繁にメンテナンスを必要としないという利点があります。

◇密封性

ゴムの柔軟性と弾性は、気体や液体の漏れを防ぐシール材として最適です。

高圧環境や高温環境でもその効果を発揮します。

◇耐薬品性

特定のゴムは、酸やアルカリ、溶剤などの化学薬品に対しても優れた耐性を持ちます。

これにより、化学工業や医療分野でも重要な部品として使用されます。

ゴム機械部品の特徴は、柔軟性、弾性、耐久性、密封性、耐薬品性など多岐にわたります。

これらの特性により、樹脂製部品とは異なる用途で使用され、さまざまな産業で不可欠な役割を果たしています。

特に、動的な環境や過酷な条件下での使用が求められる場合に、ゴム機械部品のメリットは一層顕著となります。

記事検索

NEW

2025/03/15

架橋ゴムとは？加硫ゴムとの違いと種類

ゴムを製品として完成させる...
2025/03/10

ゴムの表面処理の種類と効果

ゴムに施す表面処理とは、す...
2025/03/05

ニトリルゴム（NBR）の特徴と用途・他のゴム素材との違い

ニトリルゴムは高い耐油性に...
2025/03/05

タイヤの材料に使用されるブタジエンゴムとは？

合成ゴム需要の上位２番目に...

ゴムの機械部品の特徴！樹脂との違いやメリットは？ | ものづくりプレス | 富士ゴム化成 | 富士ゴム化成｜ゴム製品や樹脂製品のものづくり