ものづくりプレス
2024-12-12
ゴムの加水分解対策とは?ウレタンゴムの劣化防止法を解説!
長期間使用しないで放置したゴム製品が、突然ベタベタになってしまうことに驚いたことはありませんか?
この現象の背後には、加水分解と呼ばれる化学反応が隠れています。
加水分解とは、水分と物質が結びつき、新たな化合物が生成される過程です。
見えない水蒸気が空気中に常に存在し、これがウレタンゴムの劣化を引き起こします。
この記事では、加水分解の原因や対策について解説していきます。
ゴムの加水分解とは
ゴム製品が長期間放置されるとベタベタになるのは不思議ですよね。
その理由は、加水分解という現象に関連しています。
加水分解とは、水と物質が結びつくことで化学反応が起こり、新しい化合物が生成されることを指します。
このため、ゴムがベタつくのは、ゴムと水が接触することで生じた化合物の影響なのです。
「水がかかった記憶はない」と思う方もいるかもしれませんが、実は空気中には目には見えない水蒸気、つまり湿気が常に存在しています。
この湿気が原因でゴム製品の加水分解が進行します。
また、持ち手がゴムの道具を毎日使用していると、加水分解によって生成された微量の化合物が手に付着し、自然と取り除かれます。
このため、何年経ってもゴムはさらっとした感触を保っています。
しかし、長期間放置していると、加水分解で生じた化合物がゴムの表面に蓄積し、結果としてベタベタしてしまうのです。
ウレタンゴムの経年劣化の対策
ウレタンゴムの経年劣化はその性質によるもので避けられませんが、適切なお手入れによって劣化を少し遅らせることができます。
普段のお手入れ
靴は常にしまいっぱなしにせず、定期的にローテーションして履くことが大切です。
履くことで、ソールに含まれた水分を外に押し出す効果があります。
しかし、同時に足汗や蒸れによって靴の内側に湿気がたまるため、履いた後は乾燥剤などを入れて休ませることが重要です。
合成皮革など、ウレタンゴムコーティングされた生地が汚れた際は、水拭きは避け、速乾性のあるアルコールを含む除菌シートで拭くのが良いでしょう。
ただし、色落ちの可能性があるため、目立たない部分で色落ちを確認しておくことをおすすめします。
また、雨などで濡れた場合は水滴をしっかり拭き取り、十分に乾かすことも忘れてはいけません。
拭き取る際は、ウレタンゴムが傷まないようにゴシゴシこすらないよう注意しましょう。
長期保存の場合
テントやレインウェア、靴などを保管する際は、湿気と紫外線を避けることが最も重要です。
テントやレインウェアは使用後にしっかり乾かし、直射日光を避けてから乾燥剤を入れて密封保存しましょう。
靴には木製のシューキーパーを入れることで、防湿と形状の保持ができるためおすすめです。
ウレタンゴムが経年劣化してしまったら
ベタベタした状態を除去するための最終手段として重曹で洗い流すことが可能ですが、これはコーティングを全て取り去る行為となり、生地の風合いが変わるだけでなく、撥水性や防水性も失われる恐れがあります。
また、撥水機能を回復させるためにシリコン系の撥水剤を塗布する方法もありますが、完全に水を防ぐ防水機能は期待できず、原布によっては使用できない場合もあるため注意が必要です。
いずれの方法も、生地の風合いや色味が変わってしまい元には戻らない可能性が高いため、慎重に行うことが求められます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
長期間の使用や保管でウレタンゴムが経年劣化するのは避けられませんが、適切な手入れを施すことで、その影響を軽減することができます。
大切なアイテムを守るために、ぜひ実践してみてください。
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