ものづくりプレス

2024-07-30

インジェクション成形とブロー成形の違い

ゴムの成形方法について調べていると、代表的に取り上げられることも多いインジェクション成形とブロー成型。

これらは、いったいどんな成型方法なのでしょうか?

この記事では、それぞれの成型方法と、違いについて詳しくご説明します!

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プラスチック成形とは

ブロー成形とインジェクション成形について説明する前に、まずこれらがプラスチック成形の一種であることを理解しましょう。

プラスチック成形とは、熱可塑性や熱硬化性プラスチックを加工する技術を指します。

成形の方法には、インジェクション成形、ブロー成形、押出成形、真空成形、圧縮成形、インレイ成形など、いくつかの種類があります。


プラスチック成形は、溶かしたプラスチック素材を金型に注入し、冷却して製品を作り出すプロセスです。

これにより、中空容器、自動車用部品、玩具、医療器具、家庭用品、電子機器部品、建材など、多岐にわたる製品が生産されます。


プラスチック成形では、プラスチック材料の流動性やリサイクル材料の使用の有無など、細かい点にも注意が必要です。

成形方法を選択する際には、製品の形状やサイズ、材料の種類と特性、ロット数などに応じて最適な方法を選ぶ必要があります。

インジェクション成形とは

インジェクション成形はプラスチック成形の代表的な方法で、多くの製品に利用されています。

この方法は、熱可塑性プラスチックを金型にインジェクションして成形する手法であり、インジェクション機、金型、冷却システム、排出装置などの装置が必要です。


インジェクション成形のプロセスは次のように進行します。

まず、プラスチック原料を加熱して溶かし、インジェクション機内のシリンダーに送り込みます。

次に、シリンダーから金型に向けて、インジェクション機のプランジャーによって溶かしたプラスチックが押し出され、金型内に充填されます。

プラスチック材料が金型内で成形された後、金型は冷却され、プラスチック製品が形成されます。 最後に、金型を開いて成形品を取り出し、成形が完了します。


このように、プラスチック原料を溶かし、金型に流し込み、冷却して成形品を取り出すことで、インジェクション成形によるプラスチック製品が完成します。

ブロー成形とは

ブロー成形では、まず成形機内で材料を加熱して柔らかくし、筒状のパリソンという状態に押し出します。

次に、パリソンを金型内に配置し、金型で挟み込みます。

その後、パリソンの内部に空気を吹き込むことで、金型の形状に合わせて膨らませます。

この工程により、製品は中空になります。


ブロー成形の主な利点は、複雑な形状を持つ製品を比較的簡単に製造できることです。

また、生産コストが比較的低く、大量生産に適しています。

例として、ペットボトルやプラスチック容器などがブロー成形で製造されています。

この手法の最大の特徴は、製品の内部が空洞になることです。

そのため、ブロー成形で作られた製品は「中空成形」とも呼ばれます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。一口にプラスチック成型・ゴム成形といっても、たくさん種類があります。

そのため、目的、予算、素材などによって、柔軟に使い分けていくことが重要となります。

また、金型選びも重要なポイントです。


金型について詳しくはこちら 最適な成型方法を選択し、低コストで高品質のものづくりを目指していきましょう!