ものづくりプレス

2024-08-05

切削加工の特徴とメリット・デメリットをご紹介

切削加工とは、刃物を使用して素材を切断したり削ったりして、希望の形状に加工する方法です。 機械で切削加工を行う際に使用する刃物は「切削工具」と呼ばれます。

この加工方法は、砥石を使って素材の表面を削る「研削加工」や、被削材の表面を滑らかにする「研磨加工」と共に、不要な部分を取り除く「除去加工」に分類されます。 研削加工や研磨加工に比べて、一度に削れる量が多いため、加工物の全体形状を作り出すのに適しています。

本記事では、切削加工の特徴とメリット、デメリットについてご紹介します。

切削加工の長所と短所

切削加工には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。 加工の精度や効率を高めるために、切削加工の長所と短所を理解しておくことが重要です。

◇切削加工のメリット

切削加工は、刃物を使って素材を削ることで目的の形状に仕上げる方法です。 鋳造や鍛造とは異なり、金型の製作にかかる時間やコストを削減できるため、低コストかつ短期間で加工が可能です。 特に、試作品の製作や多品種小ロットの生産に最適です。 また、金属、プラスチック、木材など多様な素材を高精度で加工でき、機械の対応範囲内であれば素材の厚みに制限がなく、複雑な形状も自由に加工できます。

◇切削加工のデメリット

切削加工では、素材を削り取るため必ず切り屑が発生します。 形状によっては大量の切り屑が出るため、材料費が余計にかかることがあります。 また、複雑な形状や高精度な加工には時間がかかるため、大量生産には向いておらず、コストが高くなることがあります。 さらに、加工中に刃物が摩耗するため、寸法や精度を維持するためには刃物の管理が重要です。

高精度な切削加工のためのポイント

切削加工は、複雑な形状の加工が可能であり、高精度かつ高効率な加工方法です。 多くの産業で使用される加工機械の部品は、切削加工によって製造されているため、現代の製造業において重要な役割を果たしています。 切削加工に使用される機械や工具は進化を遂げており、高効率な加工が可能になっていますが、デメリットも存在します。 切削加工の特徴や注意点を理解し、それに基づいて加工方法や切削工具を選定することで、高精度な加工を実現することができます。

まとめ

以上のように、切削加工は刃物を使い素材を削って希望の形状にする方法で、高精度かつ多様な素材に対応可能です。試作品や小ロット生産に適し、低コストで迅速な生産が可能ですが、材料費や時間がかかり、大量生産には不向きです。


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