ものづくりプレス

2024-11-18

フッ素樹脂の塗装法!気を付けるべき点は?

フッ素樹脂は、もともとアメリカのデュポン社によって1930年代に発見されました。 ポリマー性の物質で、熱や化学薬品、日光に強いという特性を持っています。 フッ素原子が取り囲む構造で非常に安定しており、20種類以上の品種が開発されています。

この記事では、そんなフッ素樹脂の塗装について、メリットや注意点をご説明します!

フッ素 塗装

フッ素樹脂加工とは

フッ素樹脂加工は、一般的にはフライパンなどのテフロン加工で有名です。 テフロン加工されたフライパンは、具材がフライパンにくっつきづらくなるため、オムレツや肉料理などが簡単にできると人気です。 フッ素樹脂塗装をした表面は油や水を弾き、汚れが付いても簡単に取れます。 そのため、工業的機械の表面を塗装するのにも使用されています。


フッ素樹脂塗装のメリット

耐候性:

屋外で使用するものをコーティングするのに適しています。 屋外環境は、太陽光や紫外線、雨水、酸化、温度変化などが起こるため、一般的にさびや劣化が起こりやすいです。 フッ素樹脂加工は日光に当たっても変質が少なく、高層ビルなどの大型建築物にも役立ちます。


美観の保持:

建物や製品の美観を保つのに役立ちます。 防カビ性があり、外壁や屋根の美観を長く保つことができます。 ただし、殺菌までの効果は期待できないため、定期的なメンテナンスは必要です。


耐汚染性能:

外壁にフッ素樹脂加工がされていると、汚れが自然に取れる仕組みになります。 省エネ・節約の観点からもおすすめです。



フッ素樹脂塗料のデメリット

コストは高い:

価格が高額になりがちです。 ですが、現在広く使われているシリコン樹脂塗料も、最初の頃は非常に高額でした。 後に企業努力やシェアの拡大により、価格が下がっていったという経緯があるため、 将来的にフッ素樹脂塗料のコストも下がる可能性があります。


再塗装が難しい:

塗膜が硬く親水性が高いため、再塗装する際の塗料の密着性が妨げられることがあります。


注意点:

注意点として、フッ素樹脂塗装を施す際には湿度や気温を考慮して最適な日を選ぶことが大切です。 また、フッ素樹脂塗装の色は無色透明から黒、緑、茶色などさまざまなカラーがありますが、 自由に色調を変えることは難しいため、塗布する製品との相性を見て選ぶことをお勧めします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

フッ素樹脂塗装は、その優れた特性から、様々な分野で活用されています。しかし、高価であることや、施工が難しいといったデメリットもあります。塗装を検討する際は、メリットとデメリットを比較し、専門家に相談することが大切です。

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