ものづくりプレス

2024-10-23

水道管継手の種類と選び方をご紹介!

水道管の設置や修理を行う際、継手は重要な部品です。継手は、水道管同士を接続する役割だけでなく、方向を変える、流体を分岐させる、異なるサイズのパイプを接続するなど、さまざまな用途で使用されます。ただし、継手には多くの種類が存在し、それぞれの用途に応じた適切な選択が重要です。この記事では、水道管継手の基本的な種類や特徴、用途ごとの選び方を詳しく解説していきます。これを読むことで、初心者でも自信を持って継手を選べるようになるでしょう。


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基本的な継手の種類

継手にはいくつかの基本的な種類があり、それぞれ接続方法や用途が異なります。代表的なものを以下に紹介します。


1. ねじ込み形

ねじ込み形継手は、パイプの端部に管用ねじが切られており、ねじ込むことで接続します。主に金属製のパイプや配管で使用され、ねじをしっかりと締めることで接続の強度と密封性を確保します。接続が比較的容易で、再度分解して再接続することも可能なため、メンテナンスが頻繁に行われる現場に適しています。


2. ユニオン形

ユニオン継手は、ねじ接続の一種で、パイプを簡単に接続・分解できる利点があります。パイプを組み立てたり取り外したりする必要がある箇所で多用され、メンテナンスや修理を容易にすることができます。主に低圧や低温の流体が流れる配管で使用されることが多いです。


4. フランジ形

フランジ継手は、パイプの端部にフランジ(つば)を取り付け、ガスケットを挟んでボルトとナットで締めて接続します。フランジは分解が容易なため、メンテナンスが必要な配管システムに適しており、高圧や高温の配管に使われます。また、サイズの異なるパイプ同士の接続にも対応できるため、工業用や大規模な配管システムでよく使用されます。


5. くい込み式

くい込み式継手は、継手の一部がパイプにくい込むことで、接続の強度と密封性を保ちます。特殊な工具を使用して圧力をかけ、パイプに食い込ませるため、漏れが発生しにくく、特に高圧配管で使用されることが多いです。


配管に多く使用される継手の種類

水道管や工業用配管では、特定の場面でよく使用される継手がいくつかあります。それぞれの特性を理解することで、より適切な選択が可能です。


1. ソケット/ニップル

ソケットは、同じ直径のパイプ同士を直線で接続するために使用されます。外ねじが施されたパイプをつなぐのが特徴です。ニップルは内ねじのついたパイプ同士を接続するために使われ、異なる径のパイプや、ねじが異なるパイプを接続する際に役立ちます。どちらも水道管の延長や修理でよく用いられます。


2. エルボ/ストリーエルボ

エルボは、配管の方向を90度に曲げるための継手で、狭い場所や方向転換が必要な箇所で多用されます。エルボには外ネジ同士を接続するものや、ストリートエルボのように外ネジと内ネジを接続するものがあります。壁に面した配管やコーナー部分の接続に最適です。


3. チーズ

チーズ継手は、3本のパイプをT字型に接続します。流体やガスなどを分岐させる際に使われ、直管の中途に設置して別方向へ流れを送ることができます。水道管では、水の流れを複数の方向に分岐させるための重要な役割を果たします。


4. ブッシング

ブッシングは、異なるサイズのパイプ同士を接続するために使います。片側に内ねじ、もう片側に外ねじがあり、異なる径のパイプや継手をつなぐ際に重宝します。


5. クロス

クロス継手は、4本のパイプを十字型に接続するための継手です。複数の方向に流れを分岐させたいときに使用され、工業用の配管や特殊な設備に多く使われます。


6. フランジ

フランジ継手は、高温・高圧環境での配管に適しており、ガスケットを挟んでボルトとナットで締めて接続します。分解が容易なため、配管の点検や修理が必要な箇所で便利です。


まとめ

水道管や配管システムの継手には多くの種類があり、それぞれに適した用途があります。適切な継手を選ぶことによって、配管の効率性や安全性を高めることができます。各継手の特徴を理解し、あなたのプロジェクトや修理に最適なものを選びましょう。