ものづくりプレス

2025-01-22

食品用ゴム素材の安全基準とは?選び方と使用上の注意点

シリコーンゴム製品って、私たちの日常生活で意外と身近な存在なんです。

たとえば、食品用ゴム素材、さらには医療機関で使われるチューブや器具など、幅広い場面で活躍しています。

その理由の一つが「安全性の高さ」。 万が一口に入っても体内に吸収されず、アレルギー反応も少ないと言われているので、食品や医療の分野で重宝されているんです。

でも、安心して使うためにはいくつかの注意点も。


この記事では、シリコーンゴム製品の安全基準やお手入れのコツ、選び方のポイントについて、わかりやすくご紹介します!

シリコーンゴム 食器

シリコーンゴムの安全性について

シリコーンゴムは、もし間違って口にしてしまっても体内に吸収されることがなく、人体には無害と考えられています。

また、アレルギー反応が起こりにくい素材なので、食品用の容器や調理器具としてよく使われています。

その安全性から、食品用ゴム素材や医療機関など、さまざまな現場で活躍しています。


日本国内では、シリコーンゴムが食品と接触する場合のリスク評価は行われていませんが、食品衛生法に基づいた試験が実施されています。

この試験では、ゴムに含まれる鉛やカドミウムの量を調べる「材質試験」や、食品に移行する可能性がある物質(ホルムアルデヒドや亜鉛など)の量を測る「溶出試験」が行われます。

これらの試験は、食品用ゴム素材の安全基準を満たしていることを確認するために行われます。

食品衛生法って?

食品衛生法は、食品の安全を守るための法律です。

たとえば、食品衛生法第18条に基づいて「食品・添加物等の規格基準」という基準が定められており、その中で食品に触れる器具や容器包装に関するルールも記載されています。


昭和57年にはプラスチック製品に関する規定が改正されましたが、ゴム製品には適用されなかったため、昭和61年に「告示第85号」という新しい基準が作られました。

これにより、シリコーンゴム製品は「告示第85号」に基づく試験が必要となっています。

シリコーン製食品接触材料の注意点と正しい使い方

高温で使うときの注意

シリコーンはとても耐熱性が高い素材ですが、製品によっては高温で長く使うと劣化することがあります。

特に、揚げ物や直火での使用は避けたほうが無難です。

購入時には必ず製品に書かれている耐熱温度を確認し、その範囲内で使いましょう!



たとえば、シリコーン製のフライ返しやトングを使う場合、フライパンや鍋に長時間置きっぱなしにしないことが大切です。

ずっと熱にさらされると、シリコーンの表面が焦げたり劣化したりすることがあります。


酸やアルカリに気を付けて

シリコーンは安定した素材ですが、強い酸やアルカリにはあまり強くありません。

たとえば、酢やレモン汁と一緒に長時間放置してしまうと、劣化が進むことがあるんです。

また、漂白剤や強力な洗剤を使うのも避けたほうがベター。

お手入れには中性洗剤を使って、優しく手洗いを心がけましょう。


質の良いシリコーン製品を選ぼう

シリコーン製品の品質はピンからキリまでさまざま。

食品に直接触れるものを選ぶなら、信頼できるメーカーのものがおすすめです。

「食品用シリコーン」や「FDA認証」といった表示がある製品なら安心感がありますね。

これにより、食品用ゴム素材として安心して使うことができます!

まとめ

シリコーンゴム製品って、食品用ゴム素材としてもとっても便利で安心な存在ですよね。

でも、より長く安全に使うためには、ちゃんと安全基準をチェックしたり、正しい使い方を心がけたりすることが大切です。

信頼できる製品を選んで、お手入れもしっかりすれば、毎日の生活がもっと快適になりますよ!

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