ものづくりプレス

2025-04-13

研磨加工と切削加工のゴム部品への適用

ゴム部品の加工や選び方って、ちょっと難しそうなイメージがありませんか?

でも、実は基本を押さえるだけでぐっと理解しやすくなるんです!

ゴム部品を加工する方法にはいくつか種類がありますが、たとえば「切削加工」や「研磨加工」では、それぞれ独自の特長を活かして形を整えたり仕上げたりします。

また、ゴムの性質を知ることも重要で、耐油性や耐候性など、素材ごとの特長を理解することで、最適な部品作りが可能になります。


この記事では、ゴム部品の加工方法や素材選びのコツについて、わかりやすくご紹介します。

製品作りで失敗しないためのヒントをぜひ見つけてみてくださいね!

研磨加工と切削加工

切削加工

切削加工とは、その名前のとおりゴムを直接切ったり削ったりして形を作る加工方法です。

金型を使わないため、初期費用や時間がかからず、少ない数量からの生産や試作品作りにぴったりです。

また、金型では難しい形状でも対応できることがあります。受注から生産までスムーズに進みやすいのもポイントですね。


ただし、大量生産には向いていないため、1個あたりのコストは少し高めになることがあります。


この加工は「フライス」や「旋盤」と呼ばれる切削工具を使って行うのが一般的で、さらに「ロクロ加工」や「旋盤加工」といった種類に分けられることも。

特殊な形やオーダーメイド品が必要な場合は、職人さんが手作業で仕上げることもあります。


切削加工をうまく行うには、機械の操作やゴムの特性を理解した熟練したスキルが欠かせません。

もしゴム加工を外注するなら、信頼できる業者さんにお願いするのが安心ですね!

研磨加工

研磨加工とは、刃物や工具を使った切削ではなく、研石(といし)などを使って表面を削り、形を整えたり仕上げたりする加工方法です。

イメージとしては、ヤスリがけに近い感覚ですね。


似たような方法に「研削加工」がありますが、研磨加工はその研削加工が終わった後に行う、最後の仕上げ作業にあたります。

使う砥石も、研削加工よりさらに細かいものを使うので、より精密に寸法を調整することが可能です。


表面を滑らかに整えるこの加工は、製品の見た目や使い心地をぐっと良くしてくれる大事な工程です!

ゴムの性質について

ゴム加工というと形を作ることに目が行きがちですが、実はゴムそのものの性質を知ることがとても大切です。


たとえば、天然ゴムは強度が高く、大きな力がかかる自動車の防振ゴムにぴったりです。 でも、天然ゴムには耐油性がないので、オイルシールのパッキンに使うと、オイルで溶けてしまい製品不良の原因になります。


オイルシールには耐油性のあるNBR(ニトリルゴム)やシリコンゴムが向いています。

さらに高温でも耐えられるオイルシールを作るなら、シリコンゴムやフッ素ゴムを選ぶと安心です。

一方、常温で使う場合は、コストを抑えられるNBRで十分です。


また、電線のハーネスなど日光が当たる場所では、耐候性に優れたEPDM(エチレンプロピレンゴム)が最適です。

もし天然ゴムやNBRを使うと、日光によって硬くなり、ボロボロになってしまうことがあります。


こんなふうに、ゴムの特性を理解して適材適所で使うことが、ゴム加工の成功には欠かせません!

まとめ

いかがでしたか?

ゴム部品の加工や素材選びは、一見難しそうに思えますが、加工方法やゴムの性質をしっかり理解すれば、きっと理想の製品づくりにつながります。

それぞれの加工方法には得意分野があり、ゴムの特性を活かすことで、製品の性能や耐久性が大きく変わります。

ぜひ今回の記事を参考にして、あなたの製品にぴったりのゴム部品を選んでくださいね。