ものづくりプレス

2025-05-11

金型不要で革新!ゴム加工の新技術とそのメリット

「試作したいけど、金型を作るのはコストがかかるし時間もかかる…」そんなお悩みをお持ちではありませんか?

従来のゴム加工には「プレス成型」「切削加工」「注型工法」などがありましたが、それぞれにメリット・デメリットがあり、コストや納期の問題で試作が難しいこともありました。


そこで登場したのが、金型不要でゴム加工を可能にする新技術です!

ここでご紹介する方法を活用すれば、より手軽に、低コスト&短納期で試作品を製作できます。


本記事では、 ゴム加工の最新技術とそのメリットをご紹介します!

ゴム加工

新しいゴム成型技術「TR工法」で試作がもっと手軽に

ゴム製品の試作といえば、これまでは「金型を使ったプレス成型」「刃物で削る切削加工」「液状材料を流し込む注型工法」の3つが主流でした。

でも、それぞれにメリット・デメリットがあり、「金型を作るほどの予算はないけど、複雑な形状を試作したい」「量産と同じ材料で試作して評価したい」「展示会に間に合わせたい!」といった要望には、うまく対応できないことも…。


そこで、そんなお悩みを解決するために、新しいゴム成型技術 「TR工法」が開発されました。

これは、従来のプレス成型の金属型の代わりに樹脂型を使うことで、試作のコストや時間をグッと抑えられる工法です。


とはいえ、すべてのケースに万能なわけではありません。

でも、これまでの方法では難しかった試作も、TR工法なら実現できるかもしれません。

金型不要でゴム加工 「トリプルMシステム」でスピーディ&低コストに

「トリプルMシステム」は、大きなゴムシートから必要な形を切り出し、さらに二次加工を施すことで、 金型不要で自由な形状のゴム製品を作れる技術です。

これにより、以下の5つのメリットを提供します!


どんな形状でもOK

大型機械のパーツから細かな部品、複雑な形状まで幅広く対応可能。


1個から注文OK

試作品や小ロットのオーダーも可能で、必要な分だけ製造できます。


ゴム以外の素材も選べる

ゴムはもちろん、スポンジ・樹脂・ビニールなど、多様な素材に対応。


コスト削減

金型が不要なので、金型費用ゼロ!高コスパのゴム加工を実現。


スピーディな納品

金型製作の工程を省略し、短納期でお届け可能。

電磁成形 電気の力で素材を変形させる新技術

電磁成形とは、電気の力を使って加工する技術です。

金属(導体)に電流を流すと、周りに磁界が発生します。

この磁界によって、近くの金属にも電流が生じ、強い力(電磁力)が発生します。

この力を利用して、 金属を変形させるのが「電磁成形」です。


プレス加工よりも薄板に強い

通常のプレス加工では、金属に穴を開けるときに「パンチ」と「ダイ」という2つの型が必要です。

特に 薄い素材の加工は、高い精度が求められ、難易度が高くなります。

でも電磁成形なら、パンチが不要!

ダイだけで加工できるため、 薄い金属板の加工に圧倒的に有利です。


パイプの加工もラクラク

パイプを広げたり縮めたりする「バルジ加工(ハイドロフォーミング)」では、高圧の液体を使うため、 複雑な金型や特別な装置が必要でした。

しかし、 電磁成形なら、形状によっては金型なしで加工が可能。

コイルだけでパイプを変形させられるので、手間やコストを大幅にカットできます。


電磁成形は、 プレス加工が苦手な薄板加工や、パイプの成形にとても便利な技術です。

まとめ

ゴムや金属の加工には、これまでコストや納期の壁がありました。

しかし、 「TR工法」「トリプルMシステム」「電磁成形」といった新技術を活用すれば、金型不要でスピーディかつ低コストに加工が可能になります。


「試作品を作りたい」「小ロットで注文したい」「もっと簡単に加工できないか」とお考えの方は、ぜひ新技術を検討してみてください。

従来の方法では難しかった加工も、最適な工法を選べば実現できるかもしれません。

新しい技術を活用して、より柔軟で効率的なものづくりを目指しましょう!