ものづくりプレス

2025-05-13

小ロットでゴム加工を行うための最適な方法と技術

「ゴム製品を作りたいけど、少量生産だからコストを抑えたい…」「試作品をすぐに作りたいけど、金型を作るのは大変…」そんなお悩みはありませんか?

実は、金型を使わなくても 切削加工・3Dプリント・ウォータージェット加工など、さまざまな方法でゴムを成形できるんです!


切削加工なら、複雑な形状もOK!試作や設計変更がスムーズ。

3Dプリントなら、異なる硬度のゴムを組み合わせた試作品も作れて、即日出荷も可能!

ウォータージェット加工なら、熱の影響なくキレイに切断でき、スピーディに仕上がる!


それぞれの技術をうまく活用すれば、 低コスト&短納期で試作や小ロット生産ができます。

今回は、それぞれの加工方法の特徴やメリットを詳しく紹介します!

ゴム加工

金型不要のゴム加工

切削加工

ゴムの切削加工は、少量生産や試作のときにとても便利で、コスト面でも優れています。

その理由は、金型を作らなくても複雑な形状が作れること、初期費用が抑えられること、そして短い期間で製作できることです。

例えば、新しい製品を開発するとき、すぐに試作品を作りたい場合にぴったり。


また、金型を使わないので、設計を変更したいときもスムーズに対応でき、リスクを抑えながら開発を進められます。

こうした特徴から、特にさまざまな種類の製品を少量ずつ作る現場で、とても重宝されています。

3Dプリント

これまで試作品を作るには、試作金型や切削加工が必要でした。

でも、その分コストや時間がかかって大変…。

でも、3Dプリンターなら金型が不要。

その結果、費用も納期もグッと抑えられます。


また、ゴムの硬さを自由に選べるので、用途にピッタリな試作品が作れます。


最新の3Dプリンターなら、異なる硬度のゴムを組み合わせた試作品の製作も可能。

部分的に硬さを変えられるので、より実用的な試作ができます。


試作金型や切削加工がいらないから、3Dデータがあれば即日出荷もできます。


金型や切削では作れないような形状も3Dプリントなら実現可能。

試作を何度でも気軽に行えて、納得のいくまでシミュレーションできます。

ウォータージェット加工って?

ウォータージェット加工は、高圧の水を細いノズルから勢いよく噴射し、その水の力で切断や穴あけをする加工方法です。


ウォータージェット加工には、

水だけで加工する「アクアジェット(ピュアジェット)加工」(スポンジやゴムなど柔らかい素材向き)

研磨剤を混ぜた「アブレシブジェット加工」(金属やチタン、セラミックなど硬い素材向き)

の2種類があります。


ここでは、ゴム加工で使われる 「アクアジェット加工」 について紹介します。


ウォータージェット加工のメリット

熱の影響なし

水の力で切るので、加工時に熱が発生せず、ゴムが変形する心配がありません。


スピーディな加工

刃物を使う機械切削よりも速く加工できます。


気をつけたいポイント

ザグリ加工はできない

水が貫通する仕組みなので、途中で削る深さを変える加工には不向き。


加工精度は機械加工よりやや劣る

細かい精度が求められる場合は、他の加工方法と組み合わせるのがいいでしょう。


ウォータージェット加工は、ゴムの精密な切断にピッタリな方法です。

まとめ

小ロットでゴム加工を行う際には、 切削加工・3Dプリント・ウォータージェット加工など、金型なしで対応できるさまざまな方法があります。

これらの加工技術を活用すれば、コストを抑えつつ、短納期での試作や少量生産が可能になります。

「どの加工方法が最適かわからない…」という場合でも、用途や目的に応じて最適な方法を選ぶことで、よりスムーズに製品開発を進められます。

小ロットのゴム加工でお悩みの方は、ぜひ今回紹介した技術を活用してみてください!