ものづくりプレス

2025-07-11

「この材料、使っても大丈夫?」グリーン調達・CAS番号に対応した部品製作

製造業では、環境規制や安全基準に対応した材料選びがますます重要になっています。

「この材料、本当に使っても大丈夫?」と不安に思ったことはありませんか?

そこで注目されているのがグリーン調達とCAS番号です。


グリーン調達は、環境に配慮した材料や部品を選ぶ仕組みのこと。

これにより、企業は環境負荷を減らしながら、法規制をクリアした安全な製品を作ることができます。


一方、CAS番号は、化学物質を確実に識別するための国際的な識別番号。

同じ物質でも呼び名が違うことがあるため、この番号をチェックすることで正確な情報が得られます。


この記事では、グリーン調達とCAS番号の基本を分かりやすく解説し、どう活かせるのかを紹介します!

部品

グリーン調達とは?

グリーン調達とは、環境に優しい商品やサービスを積極的に選び、調達することを指します。

環境省では、「企業が、環境への負担が少ない製品やサービスを提供するサプライヤーから優先的に仕入れること」と定義しています。


この取り組みによって、企業は環境に配慮した製品を作りやすくなり、それが積み重なることで地球環境の保護にもつながります。


なぜグリーン調達が必要なの?

最近、グリーン調達という言葉をニュースなどでよく耳にしますが、実際に企業にとってどんなメリットがあるのでしょうか?

ここでは、調達をする企業(納入先企業)と、材料や部品を提供する企業(サプライヤー)のそれぞれの立場から、その必要性を見ていきましょう。


納入先企業にとってのメリット

自社の商品を環境に優しいものへと切り替えれば、環境意識の高い市場での売り上げアップが期待できます。

また、化学物質などの法律の規制にしっかり対応することで、リスクを回避し、安全なものづくりができるようになります。


サプライヤーにとってのメリット

環境に配慮した材料や部品を提供することで、取引先の求める条件をクリアし、信頼を得ることができます。

結果として、新しいビジネスチャンスを得ることにもつながります。

また、将来的に環境規制が厳しくなっても、すでに対応できていれば安心です。


このように、グリーン調達は調達する側・される側のどちらにとってもメリットのある取り組みなのです。

CAS番号とは?

CAS番号(CAS Registry Number® または CASRN®)とは、化学物質ごとに割り当てられる固有の識別番号のことです。

これは、アメリカ化学会(ACS)の化学物質抄録サービス(CAS)が管理しており、世界中で統一された方法で化学物質を識別するために使われています。


CAS番号の特徴

一つの化学物質に一つの番号 CAS番号は、それぞれの化学物質に対して一つだけ割り当てられます。

同じ番号が別の物質に使われることはありません。


ハイフンで区切られた3つの部分

CAS番号は、最大10桁の数字からなり、「○○○○○○-○○-○」のようにハイフンで3つの部分に分かれています。

最後の1桁は「チェックディジット」と呼ばれ、誤りがないよう確認するためのものです。


番号に化学的な意味はない

CAS番号は、化学物質を登録した順番に付けられるため、番号が大きいほど新しい物質を示します。

ただし、この番号自体に化学的な性質や分類の情報は含まれていません。


現在、CAS番号は何億もの化学物質に割り当てられており、研究や規制、製造業などさまざまな分野で活用されています。


なぜCAS番号が必要なの?

CAS番号は、化学物質を確実に識別するための固有の識別番号です。

同じ化学物質でも、分子式や商品名、出荷名などが異なることがあります。

例えば、「過酸化水素」と「ジオキシダン」は別の名前ですが、実は同じ物質です。

CAS番号を確認すれば、これらが同じものであることがすぐに分かります。


CAS番号が役立つ場面

化学物質の特定が簡単にできる どんな名前で呼ばれていても、CAS番号を見れば同じ化学物質だと分かるので、混乱を防ぐことができます。


安全管理に役立つ

化学物質を取り扱う際、正確な情報が必要です。

CAS番号があれば、誤った化学物質を使用するリスクを減らせます。


国際的な基準として活用されている

世界中の科学者や企業、規制機関がCAS番号を基準として採用しているため、どこでも共通の認識ができます。


安全データシート(SDS)にもCAS番号が必須に

2015年以降、化学品の分類と表示に関する世界的なルール(GHS)が導入され、すべての安全データシート(SDS)にCAS番号を記載することが義務付けられました。

これにより、化学名の違いやスペルミスによる混乱を防ぐことができます。


どこで使われているの?

CAS番号は、ほぼすべての化学物質データベースで使用されており、世界中の研究機関や企業で活用されています。

例えば、化学物質を調べるとき、CAS番号を使えば確実に検索できるため、情報を素早く正確に得ることができます。

まとめ

環境規制が厳しくなる中、グリーン調達とCAS番号を活用した材料選びは、これからのものづくりに欠かせないポイントです。

適切な材料を使用することで、法規制への対応だけでなく、製品の安全性向上や企業の信頼性アップにもつながります。


当社では、グリーン調達の基準を満たした材料を採用し、CAS番号の正確な情報をもとに、安全性を徹底的に確認した製品を提供しています。

すべての部品は、厳格な調査を経て選定されており、環境負荷の低減と高品質の両立を実現。

安心してお使いいただける製品づくりを心掛けています。

これからも、環境と安全を考えた製品開発に取り組み、より良いものづくりを支えていきます。


「より高品質な製品をお探しの方」は、ぜひ当社までお気軽にご相談ください!

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URL:https://www.fujigom.co.jp/manufacturing/20250713-4932/

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