ものづくりプレス
2026-04-24
脱炭素に貢献するゴム材料とは?選定の基本を解説
「脱炭素」への取り組みは、製造業にとって喫緊の課題となっています。特に製品の性能を左右するゴム部品において、環境負荷低減と機能性の両立は重要です。この記事では、脱炭素に貢献するゴム材料の基本から選定のポイントまで、製造業の担当者様が知るべき情報を分かりやすく解説します。
脱炭素に貢献するゴム材料とは?
脱炭素に貢献するゴム材料とは、製品の軽量化、長寿命化、製造工程での省エネルギー化、バイオマス・リサイクル素材の使用などにより、ライフサイクル全体でのCO2排出量削減を目指す工業用ゴム製品を指します。
【要点】脱炭素ゴム部品選定の基礎知識
- 製造業ではサプライチェーン全体での脱炭素化が急務となっている。
- ゴム部品の軽量化や長寿命化はCO2削減に直結する。
- 高機能ゴム材料(低摩擦・高弾性)はエネルギー効率改善に寄与する。
- バイオマスやリサイクル素材の利用は石油資源の節約に有効。
- 安全性確保のため、CAS番号管理を含む厳格な材料選定が不可欠。
脱炭素ゴム材料の比較表
| 比較軸 | 従来のゴム材料 | 脱炭素対応ゴム材料 |
|---|---|---|
| 主な原料 | 石油由来 | バイオマス・リサイクル材など |
| 製造時の環境負荷 | 標準的 | 省エネ工程や効率的な成型により削減 |
| 製品の長寿命化 | 一般的な耐久性 | 高耐久により交換頻度低下 |
製造業における脱炭素化とゴム部品の役割
近年、製造業ではグローバルな脱炭素化の流れに対応するため、サプライチェーン全体でのCO2排出量削減が強く求められています。企業が環境問題への意識を高め、持続可能な社会に貢献するという社会的責任を果たす重要性が増しています。
企業に求められる脱炭素への取り組みの背景
パリ協定やSDGsなどの国際的な枠組みに加え、国内でもカーボンニュートラルの目標が設定されており、企業活動における環境負荷の低減は不可欠です。製品の製造から廃棄に至るライフサイクル全体で、いかに環境に配慮するかが選定の鍵となります。
私たち富士ゴム化成株式会社も、環境マネジメントシステムとしてISO14001を2015年に取得しており、事業活動を通じて環境負荷の低減に努めています。(出典: 富士ゴム化成 公式サイト 会社情報)
ゴム部品が脱炭素に貢献する具体的な視点
製品を構成する小さなゴム部品も、その選定や製造方法によって脱炭素化に大きく貢献できます。例えば、軽量化されたゴム部品は製品全体の燃費効率を向上させ、長寿命なゴム部品は交換頻度を減らし廃棄物を削減します。
創業1951年11月という長きにわたる実績の中で培われた当社の技術力は、お客様の製品の耐久性向上や効率的な生産に貢献し、結果的に環境負荷低減にも繋がっています。(出典: 会社紹介PDF)
ゴム部品の基本的な選定についてさらに詳しく知りたい方は、ゴム部品選定の基礎知識:用途別素材選びのポイントについて詳しくはこちらをご覧ください。
脱炭素視点でのゴム部品選定の重要ポイント
脱炭素に貢献するゴム部品を選定するには、単に材料を選ぶだけでなく、製品設計から製造、廃棄までの一連のプロセスを考慮することが重要です。
材料選定における安全性と環境配慮の両立
脱炭素材料(バイオマスやリサイクルゴム等)を採用する際、特に重要なのが「材料の安全性」です。富士ゴム化成では、化学物質管理の基本となるCAS番号の確認や材料安全性の徹底管理を行っています。環境負荷を下げつつ、工業用部品として求められる規制遵守を両立させる選定をご提案します。
設計段階での軽量化・長寿命化の考慮
設計段階で、不必要な肉厚を減らしたり、より耐久性の高い材料を選定したりすることで、製品全体の軽量化や長寿命化に繋がります。当社は、最大φ250の旋盤加工や寸法精度±0.1mmの対応(出典: 会社紹介PDF)といった高い加工精度を有しており、一貫対応力を活かしてお客様の脱炭素設計をサポートします。
製造プロセスにおける環境負荷低減
製造現場での省エネルギー化も欠かせません。当社はISO9001を2009年に取得しており(出典: 富士ゴム化成 公式サイト 会社情報)、品質保証部を設置した厳格な体制により、不良品率の低減=資源の無駄の削減を追求しています。
脱炭素への貢献を考えたゴム部品の選定には、専門知識と実績が不可欠です。
具体的な製品実績を通じて、当社の技術力と対応力をご確認ください。
図面・仕様が固まっていなくてもご相談ください
脱炭素ゴム部品導入に向けた検討ステップ
導入の鍵は、効率的な試作と確かな品質管理です。具体的な検討ステップと注意点を解説します。
3Dプリント活用による試作・評価の効率化
新たな材料や設計を検討する際、従来の金型製作では時間とコストがかかるという課題があります。そこで有効なのが、3Dプリント試作サービスです。複雑な形状の部品でも短期間で作成し、性能評価を前倒しで実施できます。(出典: 富士ゴム化成 3Dプリント)
当社が得意とする製作方法には、コンプレッション成型(ゴム材料を金型に投入し、圧力と熱を加えて成型する方法)、焼付成型、インサート成型などがあり、多品種少量生産から量産まで幅広く対応しています。(出典: 会社紹介PDF)
脱炭素ゴムに関するよくある疑問(FAQ)
Q1:環境配慮型材料への変更で、安全性は担保されますか?
はい。材料のCAS番号確認や各種安全規制(REACH/RoHS等)への適合性を踏まえ、品質保証部が厳格に管理しています。用途に応じた適合性についても個別にご相談を承ります。
Q2:小ロットでの脱炭素ゴム部品の対応は可能ですか?
可能です。当社は多品種少量生産を強みとしており、東京工場および中国拠点を活用した柔軟な供給体制を整えています。
【執筆者】
西田 克也 代表取締役社長
創業1951年。ゴム・樹脂部品の多品種少量生産から試作、品質管理まで対応し、産業用機械部品を支える富士ゴム化成の代表です。
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