ものづくりプレス

2024-05-11

プラスチックの変色 黄ばみの原因とその対処法

プラスチックの変色・黄ばみとは?


プラスチックは時間の経過とともに変色する性質を持っています。 リモコンや扇風機など、身近なプラスチック製品が黄色く変色していることはありませんか?リモコンだけでなく、最近では、透明だったスマホケースが時間の経過とともに黄色く変色する事例も多発しています。 これらの変色は、プラスチックの性質が引き起こしています。 この記事では、プラスチックの変色・黄ばみの原因と、その対処法についてご説明します!

プラスチック 黄ばみ

■変色・黄ばみの原因

プラスチックはなぜ変色するのでしょうか? 原因として、いくつか考えられます。


①タバコによる変色

一つ目は、タバコによる変色です。

タバコのニコチンが付着することによって発生します。 プラスチック自体が変色・黄ばんでいるわけではないため、比較的簡単に落とすことが出来ます。また、タバコと同じく、食べ物のカスが付着することによっても変色が発生することがあります。

②プラスチックに含まれる添加物の化学変化による変色

プラスチック製品が製造される過程では、酸化防止剤などの添加物が加わることがほとんどです。

なぜならプラスチックは元来、熱や光に弱いことから太陽光にあたることで簡単に酸化・変色してしまいます。そして、少量の添加剤を投入することでこれらの問題を改善することができるためです。

しかし、これらの添加剤はプラスチックの変色・黄ばみを引き起こす一因になります。添加剤が化学変化を起こし、プラスチック表面に吹き出てくることでプラスチックの変色が起こります(ブルーム現象)。

③プラスチック自体の劣化による変色・黄ばみ

最後は、プラスチック自体の劣化による変色・黄ばみです。

プラスチックは光や熱に晒されることで、時間の経過とともに変化していきます。 具体的には、プラスチックは光や熱の影響を受けることで空気中の酸素と反応する性質を持ちます。その過程で黄ばみ・変色を引き起こす発色団が発生します。

これは、上記二つの原因と違い変色・黄ばみを落とす方法はないと言われています。

■原因ごとのプラスチックの変色・黄ばみの対処法

では、これらの黄ばみはどうすれば落とせるのでしょうか? 原因ごとの対処法をご紹介します!

①タバコによる変色

タバコのニコチンや食べ物の付着による変色は、比較的容易に落とすことが出来ます。
タバコ由来の変色・黄ばみに対するもっとも簡単な対処法は、メラミンスポンジを使用することです。
水を含ませて擦ることで、黄ばみを落とすことができます。
注意点として、メラミンスポンジは研磨によって汚れを落とすため、表面に傷を付けたくない製品での使用は控えましょう。


②プラスチックに含まれる添加物の化学変化による変色

添加物に起因する変色には、漂白剤が効果的です。

水に薄めた漂白剤に対象のプラスチックを漬け込みましょう。 ラップで密閉し、一週間ほど漬け込んでおくことで黄ばみを取ることができます。

その際、ラップで密閉し、水分の蒸発を防いだ上で日光に当てておきましょう。

③プラスチック自体の劣化による変色・黄ばみ

この場合、素材自体が変色しているため、黄ばみを落とすのは難しいです。
そのため、予防策を打ち、劣化を遅らせることが黄ばみ対策として有効です。
変色はプラスチックが光の影響を受け、空気中の酸素と反応することで起こります。


そのため、変色・黄ばみの予防策としては
・日光に当てない
・カバーをつけて空気との接触を最低限にすること
があげられます。

■まとめ

以上がプラスチックの変色・黄ばみの原因と対処法でした。
変色・黄ばみへの適切な対処法は、その原因によって様々です。
そのプラスチック製品が黄ばんだ原因を予測し、正しい対処法を取ることが重要です。製品によっては故障につながることもあるため、取り扱い説明書を呼んだうえで対処しましょう!


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