ものづくりプレス

2024-05-10

【2024年版】タイヤの値上げの要因と、主要各社の動向を解説!

各種業界・メーカーでの値上げが加速している昨今ですが、2024年は、国内のタイヤメーカーにおいても値上げが行われています。この記事では、タイヤメーカーが相次いでゴムの値上げを発表している背景と、2024年の各社の動向についてご説明します!

ゴムタイヤ 2024年

2024年のタイヤ値上げ決定の背景

国内メーカーが市販用タイヤの出荷価格を相次いで値上げする決定を下した背景としては、


・物流コストの増加

・原材料費の高騰


の2点が大きな要因となっています。


▼物流コストの増加

物流コストに関しては、原材料価格の上昇とは異なり、2024年の物流業界における人手不足や人件費の上昇が主な要因となっています。

物流業界ではトラック運転手などの人手不足が続き、これが物流コストの増加を促進しています。人件費の上昇は特に顕著であり、これによって企業の物流コストが慢性的に増加しています。この状況下で、国内タイヤメーカーは自社のコスト削減だけでは賄えず、値上げを余儀なくされたと言えます。


▼原材料費の高騰

2023年に引き続き、2024年も円安が続き、タイヤの値上がりの要因となっています。

タイヤは、それを構成する原料の50%以上をゴムが占めています。タイヤの原料となるゴムは、天然ゴムと合成ゴムの二種類に大きく分かれます。天然ゴム・合成ゴムはどちらも原料は大きく輸入に依存しており、円安により輸入に際するゴム原料の価格が高騰することでタイヤの値上げにつながっています。


天然ゴムについてくわしくはこちら
天然ゴムの歴史や合成ゴムとの違い、劣化の原因と防止策

過去のタイヤ値上げ要因と2024年の比較

過去のタイヤ値上げは天然ゴムや合成ゴムの価格上昇が主要因でした。

これに対する、2024年の値上げの要因の特徴として、物流コストの増加が大きな要因となっていることがあります。


過去の値上げは、2024年以前から継続している円安の影響を受けた、主原料である天然ゴムや合成ゴムの価格上昇が背景にありました。一方で、2024年現在のタイヤの値上げではガソリン代の高騰などによる物流コストの増加が主要な要因となっています。 企業は物流コストの増加に対してコスト抑制策に取り組んできましたが、特に人件費の増加分を吸収することが困難になっています。

2024年の各タイヤメーカーの対応

ここでは、2024年の各ゴムタイヤメーカーの円安や物流コスト増への対応策をご紹介します。

ブリヂストン

ブリヂストンは2023年のタイヤの値上げの先陣を切り、4月初旬から6~8%の値上げを実施しています。この値上げは企業努力だけでは吸収できない状況に直面しており、物流コスト増加に対応するための措置となっています。2024年も、さらなる値上げが予想されます。


横浜ゴム

横浜ゴムも同様に物流コスト増加を受けて、国内市販用タイヤの出荷価格を平均7%値上げしています。この値上げも、他タイヤメーカーと同じく物流コストの増加への対応策であり、企業の持続可能性を確保するための措置として行われます。


コンチネンタルタイヤ・ジャパン

コンチネンタルタイヤ・ジャパンについても、同じくタイヤ出荷額の値上げが検討されており、2024年3月から平均5%の値上げが予定されています。


住友ゴム工業

住友ゴム工業についても、物流コストの増加の影響を精査し、今後の値上げについて検討中です。物流コストの増加の実態を踏まえて、市場に適切な価格調整を行う方針を持っています。


日本ミシュラン

同じく原材料費、物流コストの高騰を受け、2024年2月以降、市販用タイヤの出荷額を10%以上値上げすることを発表した。

2024年タイヤ値上げのまとめ

このように、2023年に引き続き、2024年もゴムタイヤメーカー各社によるゴムタイヤの値上げが続くことが想定されます。

引き続き、他業界や為替レートの動向に注目し、2024年の動向に注目していきましょう!

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