ものづくりプレス
2024-12-26
EPDMパッキンの耐薬品性とは?適した用途と合わせてご紹介!
EPDMは、私たちの身の回りでさまざまな形で活躍しているゴム素材です。
例えば、自動車の窓枠や建物の防水シート、電気製品のケーブル保護など、意外と多くの場面で使われています。
その魅力は、耐熱性や耐候性、そして紫外線やオゾンに強いこと。
特に屋外での使用に強いのが特徴です。
この記事では、EPDMパッキンの特性や適した用途について詳しくご紹介します!
EPDMとは?
エチレンとプロピレンを組み合わせてできた共重合体は、エチレンプロピレンゴム(EPM)と呼ばれ、1955年に初めて作られました。
もともとプラスチックのような性質を持つポリエチレンにプロピレンを加えることで、結晶化が抑えられ、ゴムのような柔軟性を発揮するようになります。
その後、ゴムをさらに便利にするために、硫黄での加硫ができるように第3の成分としてジエンを加えたエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)が開発され、現在では多くの産業で使われています。
このジエンには、ENB(エチリデンノルボルネン)、DCPD(ジシクロペンタジエン)、HD(1,4-ヘキサジエン)などが使われていますが、特にENBを使ったEPDMは加硫速度が速く、性能のバランスも優れているため、最も一般的です。
また、DCPDを使うと分岐しやすくなる特徴があります。
EPDMの加硫には大きく分けて「硫黄加硫」と「過酸化物加硫(パーオキサイド加硫)」の2種類があります。
それぞれの違いで注目すべき点は耐熱性です。
硫黄加硫では最高で70℃程度まで耐えられるのに対し、過酸化物加硫では150℃までの高温に耐えられます。
EPDMには、エチレン含量、ジエン含量、分子量などが異なるさまざまな種類があり、 目的に合わせて強度や加工性、低温特性などを調整して使うことができます。
EPDMのメリット
・耐熱性、耐候性、耐オゾン性が抜群!
・電気を通しにくい特性があり、絶縁体としても優秀。
・酸やアルカリ、極性の強い溶剤に強く、耐薬品性が高い。
・材料コストを抑えやすく、製品を作る上で経済的。
特に、耐オゾン性は他のゴムと比べても圧倒的で、どんな配合でもこの特性は変わらないため、EPDMの大きな魅力です。
EPDMのデメリット
・鉱物油やトルエンなどの有機溶剤には弱く、耐油性は他のゴムに比べて劣ります。
・硫黄加硫を使った場合の耐熱性は70℃までしか耐えられません。
・燃えやすい性質があるため、耐炎性はありません。
EPDMは、耐熱性や耐候性が求められる用途で活躍する一方、油に弱いという弱点もあります。使う場面によって適材適所で選ぶことが重要ですね。
EPDMパッキンの適した用途
EPDMパッキンは、耐熱性や耐候性、耐オゾン性に優れたゴム素材として、多くの分野で活躍しています。
その特性から、特に屋外での使用や過酷な環境下での密閉用途に適しています。
例えば、建築分野では窓枠やドア枠に使われるシール材として、雨や紫外線の影響を受ける場所で優れた耐久性を発揮します。
また、自動車ではウェザーストリップやホースのパッキンに使用され、外気や水分の侵入を防ぐ役割を果たします。
さらに、電気分野では絶縁性能を活かして、ケーブルやコネクターの防水シールとしても採用されています。
ただし、EPDMは油に弱いという短所があるため、油分と接触する用途には不向きです。
そのため、使用環境をしっかり確認することが大切です。
まとめ
EPDMパッキンは、耐久性や環境への強さが求められる場面で頼りになる素材です。
その一方で、油に弱いといった特徴もあるので、使用する環境をしっかり確認することがポイントです。
身近なところで大活躍しているEPDMですが、適材適所で使うことで、その性能を最大限に引き出すことができます。
ぜひ、EPDMの特性を活かしてお使いくださいね!
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