ものづくりプレス

2025-02-24

ゴムスポンジの選び方!EPDMからCRまで徹底比較

ゴムスポンジって、日常生活や工業製品の中で実はすごく身近な存在なんです。

たとえば、ドアの隙間を埋めるパッキンや、電化製品の中で振動を吸収する部品に使われていることも。

軽くて丈夫、さらに断熱性や防水性もあるため、建築材料から食品機械まで、さまざまな分野で活躍しています。

種類も豊富で、天然ゴム系から耐熱性の高いシリコン系まで、それぞれの特性を活かして選ぶことが大切です。


このページでは、ゴムスポンジの特徴や種類、具体的な用途例をわかりやすく解説していきます。

自分の目的にぴったりのゴムスポンジを見つけるお手伝いをしますので、ぜひ参考にしてください!

ゴムスポンジ

ゴムスポンジって?

ゴムスポンジは、ゴムに架橋剤や発泡剤、柔らかくするための材料、補強材などを混ぜて膨らませたものです。

たとえば、包装や梱包のクッション材、建物の目地材、シールやパッキンとして幅広く使われています。

とても軽くて、引っ張ったりしても裂けにくいのが特徴。

多くのゴムスポンジは小さな気泡が独立している構造なので、断熱性が高くて熱を伝えにくいんです。

だから、保温材としても便利。

さらに、ほどよいクッション性があるので、衝撃を和らげる用途にもぴったりです。


ゴムスポンジの特徴

ゴムスポンジは、摩耗しにくく、耐久性や防水性に優れています。

さらに、断熱性や防音性も高く、振動をしっかり吸収してくれるのが特徴です。

加えて、高温や低温、紫外線、化学薬品にも強いため、さまざまな場面で活躍します。

ゴムスポンジの種類

NR(天然ゴム系)

天然ゴムやスチレンブタジエンゴムが主成分で、手頃な価格の一般タイプ。

強度が高く、丈夫なのが特徴です。


CR(クロロプレン系)

クロロプレンゴムを主成分とし、耐油性や耐候性に優れています。

また、燃えにくい性質も持っています。


EPDM(エチレンプロピレン系)

エチレンプロピレンゴムが主原料で、耐熱性や耐候性が抜群です。


SI(シリコン系)

シリコーンゴムがベースで、特に耐熱性が高いのが特徴。

食品衛生試験に合格しているものも多く、安全性が高いです。


NBR(ニトリル系)

アクリロニトリルとブタジエンゴムが主成分で、油に強い特性があります。


このように、ゴムスポンジは使われるゴムの種類によって、それぞれ特有の性質を持っています。

ゴムスポンジの用途例

建築材料

ゴムスポンジは、独立気泡構造により気密性や止水性が高く、加工のしやすさから建築材料として広く活用されています。


例:住宅用パネルの目地材、ドアのパッキン、サッシの気密材、目地材など


各種機械

気密性に優れ、断熱性の高いゴムスポンジは、さまざまな機械のパッキンやシール材として使われています。


例:配電盤や制御盤のドア部分のパッキン材、エアコンや冷蔵庫の断熱シール材など


食品機械

特にNBRやSI系のゴムスポンジは、食品機械に適した特性を持っており、パッキンやシール材として使用されています。


例:脂肪分が漏れやすい食品機械のパッキン、熱がかかる食品機械のパッキン材・シール材など

まとめ

いかがでしたか?

ゴムスポンジにはさまざまな種類や特性があり、それぞれの用途に合わせた選び方がポイントです。

身の回りのアイテムや機械にもきっと使われているゴムスポンジ。

これを機に、少し興味を持ってみるのも面白いかもしれませんね!

自分にぴったりのゴムスポンジを見つけて、ぜひ快適に活用してください。

困ったときはこの記事を思い出して、参考にしてみてくださいね!

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