ものづくりプレス

2025-03-15

ゴムとプラスチックの接合技術!強度を高める最新手法とは

近年、自動車や航空機、電気製品などの分野で、軽量化や性能向上、コスト削減を実現する技術が求められています。

その中で注目されているのが、「ゴム接合」や「プラスチック接合」といった異なる素材をしっかり結びつける技術がますます重要になっています。

特に、ゴムと樹脂の組み合わせは難しいとされてきましたが、新しい接合技術『ラジカロック』によって、それが可能になりました。


この技術では、接着剤を使わずにゴムと樹脂を化学的に直接結びつけることで、強固な接着を実現します。

これにより、軽量で高性能な部品の製造が可能となり、自動車や家電など、さまざまな用途で新しい可能性を切り開きます。


本記事では、この革新的な技術とそのメリットについて、分かりやすくご紹介します!

ゴム

ラジカロックとは

最近、自動車や航空機、電化製品の軽量化や性能向上、そしてコスト削減を目指した技術が注目を集めています。

その中でも、「異なる素材を接着・接合する技術」は特に重要です。 そこで、新接合技術『ラジカロック®』が役立ちます。

これは、接着が難しいとされるEPDMやシリコーンゴムと、ナイロンやPPEといった樹脂を接着剤を使わずに、分子レベルでしっかりと結合させる画期的な技術です。

この技術を使えば、高性能樹脂にゴムを複合化した部品が製造でき、軽量化や複雑な形状の実現、さらには製品の機能向上など、多くのメリットが期待できます。


また、ゴムに機能を追加することで、さまざまな用途やニーズに応じた製品を作り出せます。

これにより、部品の軽量化や性能・機能の向上、複雑な形状の実現など、さまざまな付加価値を提供することが可能になります。

ゴムは接着が難しい?

ゴムは、耐摩耗性や弾力性、緩衝性といった特徴から、車のタイヤや防振材、靴底、紙幣の搬送ローラーなど、さまざまな場面で活躍しています。

しかし、EPDMやシリコーンゴムは、接着剤での接着が難しく、部品製造時に悩まされることが多いのが現状です。

そのため、通常は接着しやすい金属を使うことが多いのですが、金属は重くなりがちで、自動車部品では軽量化の妨げになります。

この課題を解決するのが、新しい接着技術です。

接着剤を使う時代の課題

ものづくりの現場では、最近「環境にやさしい製造」が求められるようになりました。

接着剤の使用には、有害物質の揮発や漏出による健康や環境への影響、そして経年劣化による接着不良といった課題があります。


また、製造工程でも、接着剤を塗布する際のムラやトラブルが起きやすいほか、下処理のために有機溶剤を使うことで作業者の安全性が懸念されています。

こうした接着剤の課題を解決し、より環境や人体に優しい製造方法を実現するための技術が求められているのです。


『ラジカロック®』は、これらの問題を解消する画期的な技術として、次世代のものづくりを支える大きな可能性を秘めています。

まとめ

いかがでしたか?

ラジカロック接合技術が提供するゴム接合やプラスチック接合の新しいアプローチは、さまざまな産業での課題を解決し、さらに高い性能や軽量化を実現する力を秘めています。

今後も、この革新的な技術が進化し、より多くの製品に活かされることで、私たちの暮らしや産業に新たな価値を提供することが期待されます。

持続可能で効率的なものづくりを支えるために、今後も挑戦を続けていきましょう。