ものづくりプレス

2024-05-11

環境負荷物質とは?種類や日本での規制を解説!

環境負荷物質は、人間の活動や産業プロセスによって自然環境に放出され、地球上の生物や環境、人体に悪影響を及ぼす有害な化学物質の総称です。環境負荷物質には様々な種類があり、労働安全衛生法や化学物質審査規制法、オゾン層保護法などの法律や規制によって管理されています。今回は、環境や人の健康を保護するために重要な役割を果たしている日本での規制と合わせて紹介します。


環境汚染

環境負荷物質とは

環境負荷物質(SOC:Substances Of Concern)とは、人間の活動や産業プロセスによって自然環境に放出され、地球上の生物や環境、人体に悪影響を及ぼす有害な化学物質の総称です。

◇環境負荷物質の分類

環境負荷物質は企業や組織ごとに規制に即した対応や分類が行われておりますが、基本的には禁止物質、制限物質、管理対象物質の3つの規制度合いに分けられます。


⚫️禁止物質
製品への含有及び製造工程での使用を禁止する化学物質。


⚫️制限物質
製品への含有や製品の製造過程での使用を用途や条件により禁止する物質。期限や目標を定めて段階的に含有や使用を削減し、代替化を推進している。


⚫️管理対象物質 使用を制限するものではないが、代替部材及び代替技術が確立していないため、使用実態を把握し、リサイクル、適正処理を考慮すべき化学物質。


あわせて読みたい

PFAS(ピーファス)の特性とその有害性とは?

◇環境負荷物質の種類

環境負荷物質は、その性質や発生源によって様々な種類があります。全ての種類を上げると80種類以上に上ります。
ここでは代表例をご紹介させて頂きます。

労働安全衛生法 「製造が禁止される有害物」 黄りんマッチ、ベンジジン及びその塩、アミノジフェニル及びその塩、
石綿(アスベスト類)、電気絶縁材、充填フィラー、ニトロジフェニル及びその塩等
第1種特定化学物質 ポリ塩化ビフェニル(PCB) 、ポリ塩化ナフタレン(塩素数が 2 以上のものに限る)、ヘキサクロロベンゼン、アルドリン、ディルドリン、エンドリン、DDT、クロルデン類、ビス(トリブチルスズ)=オキシド等
第2種特定化学物質 トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、四塩化炭素、トリフェニルスズ=N,N-ジメチルジチオカルバマート、トリフェニルスズ=フルオリド、
トリフェニルスズ=アセタート、トリフェニルスズ=クロリド、トリフェニルスズ=ヒドロキシド
オゾン層保護法ー特定物質 トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロトリフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタン、クロロペンタフルオロエタン、 ブロモクロロジフルオロメタンハロン、ブロモトリフルオロメタン ハロン-、ジブロモテトラフルオロエタン ハロン、ク ロロトリフルオロメタン、ペンタクロロフルオロエタン


日本の環境負荷物質への対応

日本は環境負荷物質に対して、労働安全衛生法、化学物質審査規制法、そしてオゾン層保護法を軸に規制を行っています。これらの法律は、有害物質を規制することで人々の健康と環境の保護を確保するために制定され、それぞれの分野で環境負荷物質に対処するための取り組みを促進しています。

◇オゾン層保護法

この法律は、オゾン層の保護のためのウィーン条約及びオゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書を国内で適切に施行するため、特定物質等の製造や輸入の規制、排出抑制、使用の合理化に関する措置等を定めています。

まとめ

環境負荷物質は、人間の活動や産業プロセスによって自然環境に放出され、地球上の生物や環境、人体に悪影響を及ぼす有害な化学物質の総称です。これらの物質は、それぞれ製品への含有や製造工程での使用に対する規制が行われています。


日本では、環境負荷物質の対応として労働安全衛生法、化学物質審査規制法、オゾン層保護法などの法律が制定されており、職場における労働者の安全と健康の確保、化学物質の製造や使用の規制、オゾン層の保護を推進しています。


また、環境負荷物質の規制といった取り組みは、人々の健康と環境の保護を確保するために重要な役割を果たしています。